1: 海江田三郎 ★ 2015/09/24(木) 17:51:57.14 ID:???.net
http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/column/infostand/20150921_722186.html
Windows 10は、中国では強力なライバルに阻まれるかもしれない。9月15日付のWall Street Journalは、
Dell中国が同国で出荷するPCの4割以上に「NeoKylin OS」という
非Windows OSをプリインストールしていると伝えた。相当な割合が中国製OSであることは驚きをもって受け止められている。
Windowsは中国という巨大市場で、ついにトップの座から転落するのだろうか――。
Dellが出荷PCの43%に中国独自OSをプリインストール
Wall Street Journalによると、Dellが中国で出荷するPCの42%には、Windowsではなく「NeoKylin OS」というOSが
プリインストールされていると、同社中国担当トップが明らかにした。NeoKylin OSは中国政府の肝いりで開発されたOSで、
着手から完成までに15年を費やしたという。2010年12月に、National University of Defense Technology(中国国防科学技術大学=NUTD)と、
国営China Electronics Corp.(中国電子信息産業集団)の子会社China Standard Software(中標軟件)が提携して開発に取り組み、
現在の形になったと説明している。
中標軟件のCEO、Han Naiping氏は「NeoKylinは既に政府機関や金融機関で利用されている。
Dellは昨年、中標軟件と提携を結び、NeoKylin PCを製造する西欧で初のメーカーとなった。さらにHewlett-Packardがこれに続く」とWall Street Journalに語った。
Dellはこの直前の9月10日に、今後5年間で1250億ドルを中国に投資すると発表している。「In China, for China」
(中国では、中国のために)と呼ばれるこの戦略では、1750億ドル分の中国の輸出入に貢献し、中国内で100万人
を超える雇用を生むという。CEOのMichael Dell氏は「中国の研究・開発チームも強化を続ける」と宣言している。
また、発表には、インターネットを産業に展開し、経済発展を推進しようという中国の「Internet+」国家戦略をDellがサポートし、
中国Kingsoftとの提携などで、ビッグデータやクラウドコンピューティングの強化に取り組むことなども含まれている。
Dellの中国にかける期待の大きさがうかがわれる。
注目のNeoKylin OSだが、Wall Street Journalは「The Obscure Chinese Operating System 」(知られざる中国OS)のタイトルで伝えており、詳しいことには触れていない。
NeoKylinはどんなOSなのだろう? 中国の検索エンジン「Baidu」のオンライン百科事典「百度百科」や過去のメディア記事から
その歩みを調べると、かなりの紆余(うよ)曲折を経てきたことが分かる。
中国の独自OS開発は、1986年に発表された技術高度化プロジェクト「863計画」に始まる。863計画は、バイオ、宇宙、エネルギー、
新素材など9分野の先端技術開発を推進する国家プロジェクトで、情報技術分野の目標として国産OSの開発が入っていた。
「Kylin」(銀河麒麟)の開発が始まったのは2001年で、国防科学技術大学や、中標軟件、Lenovoなどが協力した。
中国の想像上の動物「麒麟」から名前を取ったという。セキュアなサーバー用OSをつくろうという計画だ。
2006年末、バージョン2.0が、国の最も厳しいデータセキュリティ基準をクリアして、863計画の承認を獲得。2007年には公式バージョンがリリースされた。
一方で、2006年4月には、Kylinのカーネルを調べたユーザーが、FreeBSDのカーネルとコードがほぼ同一だと指摘し、
“盗用”疑惑が浮上。ブログなどでは盛んに取り上げられた。2009年のZDNetなどが、そのときの様子を伝えている。
しかし、これに関して開発側からはコメントや説明はないままのようだ。その後、Kylinはバージョン3.0からはLinuxベースになっているという。
その後しばらく動きが伝えられてないKylinが再び脚光を浴びたのが、2011年の中標軟件と中国国防科学技術大学との戦略提携だったというわけだ。
両者は合弁で、銀河麒麟と中標軟件「中標普華Linux」というディストリビューションを統合し、
中標麒麟(NeoKylin)が誕生した。このニュースは大々的に報じられ、再び中国の独自OSへの関心が高まった。
Windows 10は、中国では強力なライバルに阻まれるかもしれない。9月15日付のWall Street Journalは、
Dell中国が同国で出荷するPCの4割以上に「NeoKylin OS」という
非Windows OSをプリインストールしていると伝えた。相当な割合が中国製OSであることは驚きをもって受け止められている。
Windowsは中国という巨大市場で、ついにトップの座から転落するのだろうか――。
Dellが出荷PCの43%に中国独自OSをプリインストール
Wall Street Journalによると、Dellが中国で出荷するPCの42%には、Windowsではなく「NeoKylin OS」というOSが
プリインストールされていると、同社中国担当トップが明らかにした。NeoKylin OSは中国政府の肝いりで開発されたOSで、
着手から完成までに15年を費やしたという。2010年12月に、National University of Defense Technology(中国国防科学技術大学=NUTD)と、
国営China Electronics Corp.(中国電子信息産業集団)の子会社China Standard Software(中標軟件)が提携して開発に取り組み、
現在の形になったと説明している。
中標軟件のCEO、Han Naiping氏は「NeoKylinは既に政府機関や金融機関で利用されている。
Dellは昨年、中標軟件と提携を結び、NeoKylin PCを製造する西欧で初のメーカーとなった。さらにHewlett-Packardがこれに続く」とWall Street Journalに語った。
Dellはこの直前の9月10日に、今後5年間で1250億ドルを中国に投資すると発表している。「In China, for China」
(中国では、中国のために)と呼ばれるこの戦略では、1750億ドル分の中国の輸出入に貢献し、中国内で100万人
を超える雇用を生むという。CEOのMichael Dell氏は「中国の研究・開発チームも強化を続ける」と宣言している。
また、発表には、インターネットを産業に展開し、経済発展を推進しようという中国の「Internet+」国家戦略をDellがサポートし、
中国Kingsoftとの提携などで、ビッグデータやクラウドコンピューティングの強化に取り組むことなども含まれている。
Dellの中国にかける期待の大きさがうかがわれる。
注目のNeoKylin OSだが、Wall Street Journalは「The Obscure Chinese Operating System 」(知られざる中国OS)のタイトルで伝えており、詳しいことには触れていない。
NeoKylinはどんなOSなのだろう? 中国の検索エンジン「Baidu」のオンライン百科事典「百度百科」や過去のメディア記事から
その歩みを調べると、かなりの紆余(うよ)曲折を経てきたことが分かる。
中国の独自OS開発は、1986年に発表された技術高度化プロジェクト「863計画」に始まる。863計画は、バイオ、宇宙、エネルギー、
新素材など9分野の先端技術開発を推進する国家プロジェクトで、情報技術分野の目標として国産OSの開発が入っていた。
「Kylin」(銀河麒麟)の開発が始まったのは2001年で、国防科学技術大学や、中標軟件、Lenovoなどが協力した。
中国の想像上の動物「麒麟」から名前を取ったという。セキュアなサーバー用OSをつくろうという計画だ。
2006年末、バージョン2.0が、国の最も厳しいデータセキュリティ基準をクリアして、863計画の承認を獲得。2007年には公式バージョンがリリースされた。
一方で、2006年4月には、Kylinのカーネルを調べたユーザーが、FreeBSDのカーネルとコードがほぼ同一だと指摘し、
“盗用”疑惑が浮上。ブログなどでは盛んに取り上げられた。2009年のZDNetなどが、そのときの様子を伝えている。
しかし、これに関して開発側からはコメントや説明はないままのようだ。その後、Kylinはバージョン3.0からはLinuxベースになっているという。
その後しばらく動きが伝えられてないKylinが再び脚光を浴びたのが、2011年の中標軟件と中国国防科学技術大学との戦略提携だったというわけだ。
両者は合弁で、銀河麒麟と中標軟件「中標普華Linux」というディストリビューションを統合し、
中標麒麟(NeoKylin)が誕生した。このニュースは大々的に報じられ、再び中国の独自OSへの関心が高まった。
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